原動機

減速機/増速機

産業機械の動力源には、電動機・油圧モータ・エンジンなどがありますが、これらによって生み出された動力(回転エネルギー)を、歯車などで減速することでさらに大きな力にしたり、増速することで小さな力にしたりしながら、伝達する装置です。

概要

当社は1882年の創業以来、鉱山機械を中心に歯車機構を用いた機械を多数製作しており、1974年には遊星減速機を開発し、小型・軽量という特徴を最大限に追求して改良を重ねてまいりました。
その結果、軽量化と単一構造による経済性が好評を得て、製鉄分野、荷役運搬分野、船舶分野、建設分野、各種産業での工場設備向けなど、さまざまな分野で多くの実績を築いております。また、近年では、平行減速機の製作にも積極的に取り組んでおり、実績も年々増加しています。

特長

Feature 01受注生産による柔軟な対応力

当社は受注生産方式により、お客様のご要望をカタチにしています。
使用用途や形式・仕様などによりさまざまな製作実績を有しておりますので是非ご相談ください。
当社は設計部門から製造部門までが常に一丸となってご提案ができるよう拠点を集約しており、納期にも万全の体制を期しております。

Feature 02安心の高品質

歯車・軸、ケーシングの加工はもとより、強度部材の熱処理も社内で実施できる、充実した工場設備と万全の生産管理体制で高い品質を確保しております。

Feature 03ショック荷重に対する耐性

外歯車に浸炭処理、内歯車にガス窒化処理を施し高精度に加工しているため、ショック荷重に対して非常に強力です。

Feature 04大型サイズの品揃え・対応能力

トルク
~870kNm(88,000kgfm)まで標準化/1,700kNm(173,000kgfm)の製作実績あり
動力
~2,000kNm容量までの実績あり/5,000kwクラスまで対応可能
サイズ(製作時実績)
外歯車最大径1,600mm/内歯車最大径2,610mm/最大モジュール35
上記サイズ以上でも対応可能です。

遊星減速機の構造とメリット

遊星減速機とは太陽歯車(sun gear)を中心として、複数の遊星歯車(planetary gear)が自転しつつ公転する構造を持った減速(増速)機構であり、従来の平歯車機構と比べ複数の遊星歯車で伝達動力を分散して伝達するため、少ない段数で大きな減速比を得ることができます。

小型・軽量・高効率
伝達動力は遊星歯車の数(3~5個)に等配されるため、歯車荷重が小さくなり、減速機自体の小型・軽量化を実現することができます。5個遊星は、当社独自の片持キャリアにより初めて可能となるものです。
少数部品点数による経済性
構造が非常に簡単で部品点数が少ないため、極めて高い経済性を持っており、コストダウンのご提案が可能です。また、メンテナンスも非常に容易です。

遊星減速機の構造イメージ

平行減速機への取組み

平行減速機は、遊星減速機と比べ構造がシンプルであり、各種産業の生産設備機械としてあらゆる場面で導入されています。
当社の平行減速機は、主に鉱山機械向けでしたが、2020年より各種産業へ積極的に取り組み始め、納入実績も着実に増えております。
また、設計技術部門は当然ながら、製造設備も充実させ、お客様のニーズに応えられる生産体制を整えています。

製作事例

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